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個人事業主が法人化しない理由10選!法人化するべきか確認する方法とは

法人化しない理由

今回は個人事業主が法人化しない理由についてまとめてみました。

税理士をやっていて感じますが、個人事業主から法人化するべきかどうかで迷っている方は多くいます。

そういう人の悩みの多くが「法人化して損しないか」、「失敗しないか」、「後悔しないか」という、ある種ネガティブなものです。

そこで今回は個人事業主が法人化しない理由を10個まとめて解説していきます。

自分の悩みと重なっていないか、ぜひ参考にしてみてください。

 

法人化しない理由10選

法人化しない理由10選

個人事業主が法人化しない理由としては、以下のようなものが多いです。

  1. 節税効果が少ない
  2. 赤字でも住民税を納税しなければいけない
  3. 手続きに手間とお金がかかる
  4. 税務調査に入られやすくなる
  5. お金を自由に使えなくなる
  6. 社会保険料の負担が大きい
  7. 事務処理の手間が増える
  8. 事業を拡大するつもりがない
  9. 責任が増すから
  10. 経営方針を自由に決められなくなる

このあたりが法人化するうえでのネックになってくるわけですね。

それでは1つずつ解説していきましょう。

 

法人化しない理由1.「節税効果が少ない」

今法人化しても節税メリットがほとんどないという理由で法人化しない事業者もいます。

事業の内容や規模によっては、法人化してもメリットがないばかりか、むしろ払う税金が多くなってしまうケースまであるんです。

とはいえ、「法人化することで実際にどれくらい節税できるか」というのは自分ではなかなか把握しきれません。

気になっているなら、1度税理士などの専門家に相談してみてると良いでしょう。

現在、池上会計では法人化に関するご相談を初回無料とさせていただいているので、法人化についてご検討中ならぜひご利用ください。

 

法人化しない理由2.「赤字でも住民税を納税しなければいけない」

税金面の話でいえば、赤字でも住民税を納税しなければならなくなるというのも法人化しない理由の1つです。

法人住民税には、法人であれば赤字であってもすべてのものが納めなければいけない均等割があります。

そのため法人になることで、赤字であっても最低7万円の法人住民税が発生してしまうのです。

とくに経費が多く赤字決算になりやすい事業の場合は、この法人住民税を敬遠する場合があります。

あとは一時黒字であっても、将来的に赤字になるリスクを懸念する事業者も多いです。

 

法人化しない理由3.「手続きに手間とお金がかかる」

法人化するには手間とお金がかかるため躊躇するという事業者もいます。

法人化にかかる費用については、株式会社で18万円~24万円、合同会社で6万円~10万円程度です。

こちらに関しては、法人化を検討するくらいうまくいっている経営者であればそう問題にならないと思います。

ただその分忙しくしている方も多いため、法人化手続きにかかる手間がわずらわしいと感じるようです。

法人化の手続きについては別記事で詳しく解説していますが、確かにやることは多いです。

この手間のことを考えると、本業が忙しいなかで法人化を躊躇するのも無理はありません。

そこで池上会計では、法人化の手続きがわずらわしいと感じる経営者様の声を受けて、法人化の手続きをすべて丸投げしていただけるパックをご用意しています。

以下のページで詳しく解説しているので、法人化を検討しているならこちらもチェックしてみてください。

⇒「まるっと!設立パック」の詳細はこちら

 

法人化しない理由4.「税務調査に入られやすくなる」

法人化することで税務調査に入られる確率が上がるという理由から、法人化しない事業者もいます。

確かに個人事業主と比べると、法人の方が税務調査が入る確率は高いです。

もちろん普段から経理処理が疎かになっていたり、脱税をしたりしている場合は論外ですが、そうでなくても税務調査が入ればかなりの手間とプレッシャーがかかります。

問題ないと思っていたところを税務調査官に指摘されるケースもあるでしょう。

このように税務調査の負担が大きいことから、「税務調査に入られる確率を上げたくないから法人化しない」というケースがあります。

 

法人化しない理由5.「お金を自由に使えなくなる」

法人化すると資金が法人と個人で完全に分かれることになるため、個人事業主時代のようにお金を自由に使えなくなります。

そのことを嫌って法人化しない人も多いです。

仮に法人化してからも個人事業主時代のように売上をプライベートで好きに使ってしまうと横領扱いとなり、刑罰の対象となります。

たとえ社長だけの一人法人であってもそれは変わらないので注意してください。

 

法人化しない理由6.「社会保険料の負担が大きい」

法人化することで社会保険料の負担が大きくなるという理由から法人化しないケースもあります。

個人事業主の場合、従業員が5人以上でなければ社会保険への加入義務は生じません。

しかし法人の場合、たとえ社長1人でも社会保険に加入する必要があるのです。

そのため会社規模によっては、社会保険の負担増を理由に法人化を見送るケースがあります。

 

法人化しない理由7.「事務処理の手間が増える」

法人化することで税務などの事務処理が増えるというのも法人化しない理由の1つです。

とくに個人事業主時代に自分で確定申告をしていた場合、法人化を機に税理士と顧問契約を組む必要性が出てくるケースがあります。

もしくは事務処理が増えたことで従業員を1人雇わなくてはならなくなり、その分の人件費がかかるケースも考えられます。

そうなると顧問料や人件費といった経費がかかってくるため、法人化をしない動機になり得るわけですね。

 

法人化しない理由8.「事業を拡大するつもりがない」

そもそも事業拡大するつもりがなく、このまま個人事業主としてほどよくやっていきたいという理由で法人化しないケースもあります。

実際、事業規模を大きくしないなら節税面でのメリットや資金調達面でのメリットも感じにくいです。

法人化のメリットよりもデメリットの方が大きくなってしまいがちなので、事業規模を大きくするつもりがないのなら無理に法人化する必要はありません。

 

法人化しない理由9.「責任が増すから」

法人化することで責任が増すというのを嫌う事業者もいます。

法人と個人事業主であれば、やはり法人の方が周りから責任を求められやすいです。

元々自由に働きたかったという理由で個人事業主(フリーランス)の道を選んだ人にとっては、そのプレッシャーが好ましくないと感じることもあるでしょう。

ただし「個人事業主は無限責任」、「法人は有限責任」という考え方もあります。

法人として事業のために借り入れた借入金は、個人保障をしていない限りあくまでも法人の債務であり、個人の借金にはなりません。

そういった意味では、法人化することでむしろ個人にかかる責任が軽くなるという考え方もできるわけですね。

 

法人化しない理由10.「経営方針を自由に決められなくなる」

社長が経営方針を自由に決められなくなるという点を懸念して法人化しないケースもあります。

というのも法人化するにあたって出資者がいる場合、経営方針に口を出される可能性があることから、何でも社長1人で決められるという状況ではなくなってしまうからです。

もしくは複数人で法人を立ち上げる場合も、自分1人の意思で経営方針を決められなくなってしまいます。

それなら個人事業主のままでいた方が自由で気楽である、という理由で法人化を見送る人も多いです。

 

法人化して後悔するケースもある

法人化に後悔

ここまで「そもそも法人化しない理由」について解説してきましたが、法人化してから後悔するケースも多いです。

法人化する前は大丈夫だと思っていても、実際に法人化してから問題が生じることもあります。

そのため法人化する前には、本当に今が法人化するべきタイミングなのかしっかり考えなければいけません。

法人化して後悔したケースについては別記事でまとめているので、こちらを参考にして考えてみてください。

⇒法人化を後悔する10個のパターン!税理士目線で失敗しない方法を解説

 

法人化するメリット

法人化のメリット

ここまで法人化しない理由や後悔するケースといったネガティブな部分についてお話をしてきましたが、もちろんメリットもたくさんあります。

法人化するメリットは以下のとおりです。

  1. 税制上有利になる
  2. 取引先や金融機関からの信用が高くなる
  3. 採用がしやすくなる
  4. 赤字(欠損金)を10年間繰り越せる
  5. 個人の責任範疇が制限される
  6. 決算期を自分で決められる
  7. 社会保険に加入できる

要は、これらのメリットが法人化しない理由(デメリット)を上回る場合は法人化するべきだということですね。

メリットについて詳しい解説は以下の記事でしているので、併せて確認してみてください。

⇒個人事業主から法人化するタイミングは?メリットや手続き、費用について解説

 

法人化するべきか確認する方法

専門家に頼る

今法人化するべきか、手っ取り早く、かつ正確に知りたい場合は税理士などの専門家に相談してみることをおすすめします。

実際のところ、法人化のメリットがデメリットを上回るかどうかを自分で判断するのは難しいです。

数字を正確に把握していないといけませんし、法人化の経験がなければ想定外のことが起こる可能性もあります。

その点、専門家であれば数字を正確に把握できますし、多くの法人化に携わっている経験からさまざまなことを想定できることから、正しい判断を下せるわけですね。

 

ちなみに、私たち池上会計も多くの法人化案件に携わってきました。

その経験から「法人化のメリットがどれくらいあるか」、「逆にどのようなリスクが考えられるか」を正確に見極めさせていただきます。

もちろん、今が法人化に適していない場合は無理に法人化を勧めることはありません。

さらに法人化の手続きを丸投げしていただけるパックもあるので、その後の手続きについてもすべてお任せいただけます。

現在、初回相談を無料とさせていただいているので、「法人化について悩んでいる」、「疑問点がある」という場合は、ぜひこの機会に1度ご相談ください。

 

【まとめ】法人化しない理由について1度考えてみよう

今回は法人化しない理由について解説をしてきました。

法人化しない理由については、その人(事業)ごとにさまざまなものがあります。

ただもっとも重要なのは、法人化するメリットとデメリットのバランスです。

法人化するデメリットの方が大きいなら、当然法人化しない方が良いでしょう。

しかし法人化するメリットの方が大きい場合は、法人化しないことがむしろ損失になってしまいます。

もし自分の事業が法人化するべきかどうか判断が難しいなら、1度専門家に相談してみてください。

とくに法人化案件をたくさん取り扱っているところであれば、その経験からより正確な判断をしてくれるはずです。

もちろん、私たち池上会計も法人化案件はたくさん取り扱っています。

「お客様の利益を追求すること」をモットーにしているので、無理に法人化を勧めることもしません。

初回相談は無料とさせていただいているので、もし法人化するべきか迷っているなら、ぜひ1度池上会計にご相談ください。