今回は「税理士を乗り換えたい!」と思ったときの対処法について解説していきます。
税理士は1度顧問契約を結ぶと「基本そのままずっと継続して依頼し続けるもの」と考えていませんか?
実は、そんなことはありません。
税理士と一言でいっても、そのサービス内容はさまざまです。
たとえば積極的に提案をしてくれる税理士もいれば、最低限の税務だけをきっちりこなすという税理士もいます。
もしくは、単純に相性が合う合わないということもあるでしょう。
そこで今回は、今の税理士から違う税理士に乗り換えたいと思ったときにどうすれば良いかについて解説します。
顧問税理士によって会社に残る利益が大きく変わってしまうことは珍しくないので、ぜひ今回の記事を参考にして、あなたにとって最適な税理士を探してみてください。
目次
税理士を乗り換えたい時はどうする?

税理士を乗り換えたいと思ったら、すぐにでも乗り換えの検討を始めることをおすすめします。
「提案をしない税理士」や「合わない税理士」とずるずる契約を続けてしまうと、「本来ならできたはずの節税」や「できたはずの資金調達」などができなくなってしまうからです。
つまり金銭的な損失や機会損失を招き、それがどんどん膨らんでしまう可能性があるわけですね。
とはいえ、すぐに税理士の乗り換えに動くのではなく”検討”する必要があります。
まずは「なぜ税理士を乗り換えたいのか?」という点を整理してみましょう。
税理士を乗り換えたいと思う10個の要因

税理士を乗り換えたいと思ったら、なぜ税理士を乗り換えたいのか、その要因を分析してみてください。
税理士を乗り換えたいと思う主な要因としては以下のようなものがあります。
- コミュニケーションに不満がある
- 顧問料などの料金が高い
- 経営の相談には対応してくれない
- 税理士側からほとんど提案をしてくれない
- レスポンスが遅い
- 知識・経験面で不安を感じる
- 自社の業種と税理士の得意ジャンルが合わない
- デジタルツールや新しい仕組みに対応できない
- 税理士が高齢過ぎてリスクを感じる
- 担当がコロコロ変わる
「今の税理士をなぜ乗り換えたいのか」をしっかり言語化しておくことで、乗り換え先の税理士を探しやすくなります。
それぞれの要因について説明していきましょう。
1.コミュニケーションに不満がある
税理士とコミュニケーションが取りづらい、という理由で税理士を乗り換える方は多いです。
説明が分かりづらい、性格や考え方が合わない、などがあるとストレスになりますし、税務や経営についてのやり取りにおいてもトラブルが起こりやすくなります。
2.顧問料などの料金が高い
仕事内容に対して税理士の料金が高いというのも、よくある乗り換え理由の1つです。
費用対効果が低いと感じている場合は、別の税理士を検討してみても良いでしょう。
3.経営の相談には対応してくれない
今の税理士が経営相談に対応できない、もしくは経営面の知識が不足している、という場合も乗り換える要因となり得ます。
経営相談の対応については税理士によって違うので、経営相談を望む場合はきちんと知識があって対応してくれる税理士を探すと良いでしょう。
4.税理士側からほとんど提案をしてくれない
節税や資金調達のことなどについて、税理士側からほとんど提案がない場合もあります。
提案がないと「本来できたはずの節税ができていない」ということにもなりかねないため、不満があるなら1度別の税理士を検討してみるべきです。
5.レスポンスが遅い
レスポンスの遅さも税理士を乗り換える理由としては多いです。
レスポンスが遅いとストレスになりますし、問題への対応速度も遅くなってしまいます。
このような状態だと、税務調査など緊急性のある仕事を依頼するときに安心して頼れません。
6.知識・経験面で不安を感じる
当然、単純に税理士としての知識や経験といった面で不安を感じるケースもあります。
今の税理士があまりに頼りないと感じているなら、何か問題が起こる前に別の税理士に乗り換えた方が良いかもしれません。
7.自社と税理士の得意ジャンルが合わない
自社の業種や規模に対して、税理士の得意ジャンルでミスマッチを起こしている場合があります。
たとえば最初から得意な業種が違うという場合もありますし、会社が大きくなってきたことで税理士が得意とする規模感から外れてしまうという場合もあります。
当然、税理士を選ぶなら自社の業種や規模を得意とする人を選ぶのがおすすめです。
8.デジタルツールや新しい仕組みに対応できない
税理士、会計事務所で意外と多いのが、デジタルツールや新しい仕組みに対応できないところです。
日本税理士会連合会の資料によると、税理士は過半数が60歳を超えています。
昔気質な業界であるため、デジタルや新しい仕組みに対応できない税理士も実は多いのです。
参考:日本税理士会連合会「税理士って?〜一生の仕事を探すなら〜」
9.税理士が高齢過ぎてリスクを感じる
税理士が高齢過ぎるというリスクも、税理士乗り換えの要因となり得ます。
前述した新しい仕組みに対応できないというのもそうですが、税理士が高齢の場合、体調面でのリスクもあります。
要はいつ引退されてもおかしくないわけです。
仮に今の税理士が小さな会計事務所の1人税理士で、急に体調を崩して引退したり、亡くなったりした場合、慌てて新しい税理士を探さなくてはいけなくなります。
10.担当がコロコロ変わる
担当がコロコロ変わることに不満を抱いている経営者の方も多いです。
サービスの質が安定しませんし、担当が変更する度にコミュニケーションコストが余分にかかります。
乗り換え先の税理士の探し方・選び方

乗り換え先の税理士の探し方については、以下のような方法があります。
- 近くの事務所を探す
- インターネットで探す
- 税理士紹介サービスを利用する
- 知人に紹介してもらう
- 税理士会や商工会議所から紹介してもらう
- 金融機関に紹介してもらう
- 税理士主催のセミナーに参加してみる
1つ1つの詳細は別記事で解説しているので、そちらを参考にしてください。
⇒税理士の探し方7選!良い税理士を見つけるコツや選び方を解説
探した税理士の中から良い税理士を選ぶ際は、あなたが税理士を乗り換えたいと思った要因について、とくにしっかりとチェックしてください。
契約前に無料相談ができるケースも多いので色々と話を聞いてみたり、その税理士の公式HPやSNSをチェックしてみたりすると良いでしょう。
税理士の選び方についても別記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
⇒税理士の選び方を徹底解説!絶対に確認するべき比較ポイントとは?
税理士を乗り換えるメリット・デメリット

税理士を乗り換えることで、より良い税理士と契約して今までの問題を解決できるというメリットがあります。
たとえば、より効果の高い節税ができるようになったり、より資金調達や経営の相談がやりやすくなったりといった感じですね。
しかし一方で、税理士を乗り換えると信頼関係を一から築かなければいけなかったり、前の税理士との引継ぎが発生したりといったデメリットもあります。
税理士の乗り換えにはメリットがある反面、これらのコミュニケーションコストや手間がかかる点は理解しておきましょう。
税理士を乗り換える前にセカンドオピニオンという選択肢も

いきなり税理士を乗り換えるのではなく、まずはセカンドオピニオンという形で別の税理士の意見を聞いてみるという方法もあります。
税理士におけるセカンドオピニオンとは、顧問税理士がいる状態で別の税理士に意見を求めることです。
セカンドオピニオンに相談するケースとしては、たとえば下記のようなものあります。
- 顧問税理士とは違う意見も聞いてみたい
- 今までとは違うジャンルの新規事業を立ち上げる際に、そのジャンルに強い税理士に相談する
- 顧問税理士が提案をあまりしてくれないので別の税理士の意見を聞いてみる
セカンドオピニオンであれば乗り換える前に違う税理士の意見が聞けるため、「本当に乗り換えた方が良いのか?」についても確認することができます。
税理士のセカンドオピニオンについては別記事で詳しく解説しているので、そちらも併せてご参照ください。
⇒ 税理士のセカンドオピニオンはあり?メリットや料金相場について解説
こんな状況なら池上会計がおすすめ!

もし先に挙げた要因のうち、とくに下記のような点でご不満がある状況であれば、ぜひ池上会計をご検討ください。
- 経営の相談には対応してくれない
- 税理士側からほとんど提案をしてくれない
- レスポンスが遅い
- 知識・経験面で不安を感じる
- デジタルツールや新しい仕組みに対応できない
- 税理士が高齢過ぎてリスクを感じる
池上会計では税務はもちろん、それ以外の経営面についても積極的にご提案する会計事務所です。
仕事のことからプライベートのことまでなんでもご相談いただけます。
また池上会計ではクイックレスポンスを心がけており、さらにデジタルツールなど新しいものは積極的に取り入れて効率化をしているため、お客様のお問い合わせに対しては素早い対応が可能です。
もしあなたがこれらの面でご不満を抱いているのであれば、池上会計はあなたのご要望にお応えすることができます。
現在、池上会計では税理士の乗り換えをご検討いただいている方に対して初回無料相談を実施中です。
コミュニケーション面やその他のことに関しては、ぜひ1度直接お話しのうえご判断ください。
【まとめ】税理士の乗り換えは選択肢に入れるべき
今回は税理士の乗り換えについて解説をしてきました。
税理士は1度顧問契約を結ぶとそのままずっと契約を続けるもの、と考えている方もいますが、実際はそんなことはありません。
税理士にもタイプや得意分野に違いがあるため、お客様との間に相性というものが存在するのです。
実際、税理士を変えることで大きな節税ができるようになったり、今まではできなかった資金調達ができるようになったり、ということも少なくありません。
だからこそ今の税理士に不満がある、物足りなさを感じる、といった場合には、税理士の乗り換えについて考えてみるべきです。
ちなみに私たち池上会計は、高い提案力とクイックレスポンスを強みとしている会計事務所(税理士)です。
また同じ経営者として、経営相談についても自信があります。
もし今の顧問税理士に対し、これらに物足りなさを感じているなら、ぜひ1度お話をお聞かせください。
池上会計では税理士の乗り換えをご検討いただいている方に対して初回無料相談を実施中です。
ぜひお気軽にご連絡ください。