今回は「経営者の相談相手」について解説していきます。
実は経営者には、「悩みを相談できる相手がいない」という方が結構多いです。
それこそ「経営者は孤独なものである」なんて定義する人もいますね。
しかし、日常的に重要な判断を求められる経営者だからこそ、本当は相談できる相手が欲しいと思うのではないでしょうか。
そこで今回は、経営者が抱きやすい悩みや、相談相手を探す方法について解説していきます。
相談相手がいない経営者も多い

日常的に相談できる相手がいない経営者は意外と多いです。
野村総合研究所が行った調査によると、とくに従業員数が少ない企業の経営者ほど相談できる相手がいない傾向にあります。
上記のデータによれば、従業員がいない1人社長の約半数に相談相手がいないということになりますね。
冒頭でもお話ししたように、経営者は普通のサラリーマンと比べて決断しなければいけない場面が多いです。
そのため、経営者に相談相手がいないことは大きな問題であると言えるでしょう。
ちなみに野村総合研究所 の資料によると、「重要な経営課題について相談ができていない理由」についても、約半数が「適切な相談相手とのつながりがないから」と回答しています。
こちらのデータも、経営者が相談相手を見つけることの難しさを裏付けているのではないでしょうか。
経営者が抱きやすい悩み(経営課題)

経営者が抱きやすい悩み(経営課題)には、以下のようなものがあります。
- 売上が伸びない
- コスト削減できない
- 従業員が定着しない
- 採用が上手くいかない
- 社内の人間関係が悪い
- 次の打ち手のアイディアが湧かない
- モチベーションが上がらない
- キャッシュが足りない
- キャッシュフローが悪い
- 後継者がいない
もしこういった悩みを今抱いているなら、一人で悩まずに誰かに相談することをおすすめします。
これらの悩みについて、誰に相談すれば良いかは次項で解説していきますね。
経営者が相談できる相手

経営者が相談できる相手の候補としては、以下の人たちが挙げられます。
- 自社の経営陣・従業員
- 経営者仲間や友人
- 税理士、公認会計士などのプロ
基本的に、「内部事情について相談したいなら自社の人間」、「経営について相談したいなら経営仲間」、「お金のことを相談したいなら税理士などのプロ」がおすすめです。
それでは1つずつ相談相手候補を紹介していきましょう。
相談相手候補1.「自社の経営陣・従業員」
とくに会社内のことを相談したいなら、自社の経営陣、従業員が挙げられます。
身内の人間なので内情を知っているでしょうし、社外に機密情報を漏らしてしまうリスクもありません。
また相談したい内容によっては、現場で働いている従業員の声が何よりも参考になることもあるでしょう。
たとえば「売上やコストに関する悩み」、「社内の人間関係に関する悩み」、「採用、定着率の悩み」などは、社内の人間に相談し、現場の声を聞くことで解決に向かうかもしれません。
ただ社内の人間に相談する場合、社長相手には気を使って正直に話してもらえなかったり、社長の権威が薄まって社内統制のバランスが崩れてしまったり、といったリスクがあります。
相談相手候補2.「経営者仲間や友人」
社内の機密を漏らさないのであれば、気の知れた経営者仲間や友人に相談するというのもありです。
とくに「経営に関する悩み」や「経営者独特の悩み」については、同じ経営者に相談するのが1番良い回答を得やすいでしょう。
具体的には、「次の打ち手や問題解決のための新しいアイディアが欲しい時」や「経営のモチベーションが下がっている時」などが挙げられます。
こういった悩みがある時に相談できる先輩経営者がいるとかなり心強いので、交流会やセミナーなどに積極的に出て、友達をつくるのも良いですね。
ただし、いくら仲が良くても相手は社外の人間、場合によってはライバルになるので、社外秘の取り扱いについては十分に注意してください。
相談相手候補3.「税理士、公認会計士人などのプロ」
お金に関する悩みであれば、税理士や公認会計士に顧問を依頼し、いつでも相談できるようにしておくのがおすすめです。
たとえば「キャッシュ不足」や「キャッシュフローの悪化」、あとは「税金(節税)に関すること」などの悩みですね。
とくに財務戦略を立てようと思うと、経営者であってもなかなか難しいものです。
しかし、財務戦略は企業が成長するか、衰退するかの明暗を大きく分けることもあります。
だからこそ財務についての相談は、きちんとその道のプロに相談するようにしましょう。
ちなみに私たち池上会計は、2,000社以上の企業を見てきた財務のプロです。
もし財務に関する相談相手がいない状態なら、ぜひ1度ご相談ください。
経営者が相談相手を探す方法

経営者が相談相手を探す方法には、下記のようなものがあります。
- 社内の人間と交流する
- 商工会に登録する
- プロと契約を結ぶ
- コミュニティーやセミナーに参加する
- 異業種交流会に参加する
それぞれ解説していくので、欲しい相談相手と出会えそうなものから実践してみてください。
社内の人間と交流する
社内に相談相手が欲しいなら、社内の人間とのコミュニケーションを図りましょう。
仕事で関わる方法もありますし、食事に誘うなどの方法もあります。
ただ昨今は上司から食事に誘うことをよく思わない人も多いので、その点は注意しつつ交流を図ってください。
商工会に登録する
地域の商工会に登録するのも1つの方法です。
商工会では経営に関する無料相談を行っていますし、商工会の会員同士で経営者の繋がりがつくれる可能性もあります。
地域によりますが、会費も月額2,000円程度のところが多いので、とりあえず登録しておいても良いでしょう。
プロと契約を結ぶ
財務や集客などの専門的な相談をしたいなら、その道のプロと契約を結ぶ方法がおすすめです。
お金はかかってしまいますが、その分有用なアドバイスを貰える可能性が大きく上がります。
ただし、プロを名乗る人間もピンキリなので、実績や口コミを確認したり、契約してみて違和感を感じたら解約を検討したり、といった対策は必要です。
コミュニティーやセミナーに参加する
経営者が集まるコミュニティやセミナーに参加するのも、相談相手を見つける有効な手段です。
交流が活発な集まりであればセミナー後の飲み会があるケースもあるので、積極的に参加してみましょう。
関係構築のチャンスですし、案外、ざっくばらんな飲み会などで濃い情報が飛び交うことも多いです。
異業種交流会に参加する
相談相手を探す手段として、異業種交流会に参加する方法もあります。
自社とは違う業界の経営者と知り合える可能性も高いので、新たな発見があるかもしれません。
ただし、異業種交流会の中には参加者の半分以上が営業目的というケースもあります。
そういった異業種交流会に行っても疲れてしまうだけなので、質が高い人が集まりそうな交流会を探すようにしましょう。
あくまでも目安ですが、参加費が1万円を超えてくるような交流会だと、参加者の質も上がる傾向にあります。
【まとめ】その悩み、池上会計にご相談ください
今回は「経営者の相手」について解説をしてきました。
とくに中小企業の経営者の場合、日常的に相談できる相手がいないという人も多いです。
そうなると問題が起こった時の解決策が限られてしまいますし、メンタル的にも厳しいので、できれば今回の記事で紹介した方法で相談相手を探すことをおすすめします。
ちなみに、もしあなたの悩みがキャッシュフローや資金調達に関するものなら、ぜひ私たち池上会計にご相談ください。
私たちは2,000社以上の企業を見てきた財務のプロです。
その経験を基に社長の想いに寄り添い、積極的に会社の利益になるご提案をさせていただきます。
もし今、財務に関する相談相手がいない状況なら、ぜひ1度池上会計にご相談ください。
現在、初回相談については無料とさせていただいています。