今回は税理士への不満をランキング形式でご紹介します。
実は税理士に不満を抱いているものの、言い出せないし、乗り換えなどの対策もできないという方は多いです。
そもそも税理士が専門性の高い職業であるため、自身の抱いている不満が正当なものなのかどうかがわからず、つい我慢してしまう方が多いんですね。
そこで今回は、多くの方が抱きがちな税理士への不満を、あえて税理士目線でランキングにしてみました。
ちなみに本記事で挙げている不満点は、すべて顧問税理士の乗り換えを検討するに値するものです。
もし税理士に不満を感じているなら、ぜひこの記事を参考にして、自身の不満が正当なものなのかどうかチェックしてみてください。
目次
税理士への不満ランキングTOP10

税理士へ抱きがちな不満を、税理士があえてランキングにした結果がこちらです。
- コミュニケーション不足
- 税務調査トラブル
- レスポンスが遅い
- 態度が横柄
- 提案をあまりしてくれない
- ITに対応できていない
- 融資や補助金について弱い
- 料金が高い
- スキルに不満がある
- 担当がコロコロ変わる
もしこの中にあなたが抱いている不満点があるとすれば、その不満は正当なものである可能性が高いです。
それでは1つずつ詳細を解説していきます。
1位:コミュニケーション不足
税理士に抱く不満ランキング1位は「コミュニケーション不足」です。
コミュニケーションの頻度や質は、実は税理士(会計事務所)によって大きな差があります。
そのためクライアント側と税理士側でコミュニケーションの取り方に対してミスマッチがあると、それが大きな不満に繋がるわけですね。
もしコミュニケーション不足で税理士に不満がある場合はその税理士と相性が良くない可能性が高いため、乗り換えを検討してみても良いでしょう。
2位:税務調査トラブル
税務調査をきっかけに税理士に不満を抱くケースがランキング2位です。
税務調査の対象に選ばれた際に、税理士の対応に不満を感じるということですね。
たとえば、以下のようなケースで不満を抱くケースが多いです。
- 税理士の指示通りに納税していたのに大きな追徴課税が発生した
- 税務署相手にほとんど交渉をしてくれない
- 税務調査の連絡が来た際のレスポンスが遅い
税務調査は、税理士の実力や対応の質が見える機会でもあります。
ここで大きな不満を感じた場合は、その税理士に顧問を続けてもらうのは厳しいかもしれません。
3位:レスポンスが遅い
税理士に抱く不満ランキング3位は「レスポンスが遅いこと」です。
相談したいことがあるのに「いちいちレスポンスが遅くてイライラする」という方は意外と多いのではないでしょうか。
とくに小さな事務所の場合、繁忙期は人手が足りずにどうしてもレスポンスが遅くなりがちです。
しかし、繁忙期こそクライアント側が相談したいタイミングでもあります。
もしレスポンスの遅さに対する不満が大きいなら、人手に余力がある大きな事務所の方が相性が良いかもしれません。
4位:態度が横柄
税理士に抱く不満ランキング4位は「税理士の態度が横柄であること」です。
ほとんどの税理士はそんなことはないと思いたいのですが、しかし税理士はいわゆる「先生」と呼ばれる職業であることから、変にプライドが高い税理士も少なからずいます。
そういった税理士はクライアントに対して上から横柄な態度を取ることも多いため、不満を抱かれがちなのです。
態度に難があっても知識・スキルがあれば良いという方もいるでしょうが、そうでないならストレスを感じ続けることになってしまいます。
あまりにストレスが大きいようなら、口コミなどを参考にして人当たりの良い税理士を探してみましょう。
5位:提案をあまりしてくれない
「提案をあまりしてくれない」というのが税理士に抱く不満ランキング5位です。
税理士の仕事は税務を間違いなくきっちりと遂行することなので、そこに関してはもちろん基本です。
しかし一方で、節税や資金調達、経営などに関する提案については、税理士によって考え方が大きく違っています。
要は「積極的に提案をしてくれる税理士」と「ほとんど提案をせずに淡々と税務をこなす税理士」がいるのです。
積極的な提案が欲しいと思っているクライアントは、後者の税理士に対して不満を抱くわけですね。
提案についてはクライアント・税理士の両方に考え方があるので、相性によるとも言えます。
もし提案が足りないと感じているなら、それを顧問税理士に伝えるか、もしくは税理士の乗り換えを検討してみましょう。
6位:ITに対応できていない
「税理士がITに対応できない」という不満がランキング6位です。
ITや新しい仕組みによって税務や会計業務も日々進化を遂げているわけですが、実はそこに付いていけない税理士も少なからずいます。
というのも日本の税理士は過半数が60歳を超えているような状況なので、ITや新しい仕組みに対応できないケースが結構多いのです。
たとえば会計ソフトやLINE、ZOOM、チャットワークなんかは、対応できない税理士もいます。
普段からこれらを活用しているクライアントからすれば、対応できない税理士に不満を抱いてしまうのも仕方がないことでしょう。
参考:日本税理士会連合会「税理士って?〜一生の仕事を探すなら〜」
7位:融資や補助金について弱い
税理士に抱く不満ランキング7位は「融資や補助金について弱い」ことです。
融資や補助金に強く、積極的に相談に乗ってくれる税理士もいれば、そもそも融資・補助金の相談には対応していない税理士もいます。
そのため、融資・補助金について相談したいクライアントが相談できない税理士を顧問にしてしまうと、大きな不満に繋がってしまうわけですね。
また相談には乗ってくれるものの、融資や補助金を通すサポート力が低く、結果に繋がらない場合も不満に繋がりやすいです。
8位:料金が高い
「料金に関する不満」がランキング8位です。
具体的には「サービス内容に対して顧問料が高い」、「想定外の料金を請求された」などが不満に繋がります。
ただ想定外の料金については、そもそもサービスの違いを理解できていないケースも多いです。
税理士のサービスは顧問や記帳、確定申告など、さまざまな提供ケースがあります。
あとから「思っていたより料金が高い」、「思っていたサービスがない」とならないように、契約する前にしっかりと話し合っておきましょう。
9位:スキルに不満がある
ランキング9位は「税理士のスキルに不満がある」です。
当然、スキルや知識が高い税理士もいれば、低い税理士もいます。
たとえばミスが多い税理士(会計事務所)だと、修正申告や追徴課税に繋がってしまう可能性もあるわけです。
もし顧問税理士に対して最低限必要なスキルがないと感じているなら、面倒なことになる前に乗り換えた方が無難かもしれません。
10位:担当がコロコロ変わる
「担当がコロコロ変わる」がランキング10位です。
とくに大手の会計事務所にありがちですが、人の異動が激しく、コロコロと担当が変わってしまうケースがあります。
そうなるとクライアント側からしてみれば無駄なコミュニケーションコストがかかりますし、変わった担当が前の担当と比べて質の良いサービスを提供してくれるとも限りません。
もし担当の変更に不満を感じているなら、まずはそのことを会計事務所に伝えてみてください。
場合によっては1人の担当を長く付けてくれるケースもあります。
税理士・会計事務所選びに失敗した時の対応

税理士(会計事務所)選びに失敗し、不満が大きい状況なら、下記のような対応方法があります。
- 税理士に要望を伝える
- セカンドオピニオンを依頼してみる
- 顧問税理士を乗り換える
基本的には上から順に検討していくことをおすすめします。
それでは詳細を解説していきましょう。
1.税理士に要望を伝える
税理士に不満な点があるなら、まずはそのことを伝えてみましょう。
ケースバイケースですが、税理士側で上手く対応してくれる可能性があります。
当たり前な話ですが、あなたは税理士にとってのお客様です。
要望を伝える権利はあるので、遠慮なく行使しましょう。
ただし、過度なクレームにならないように注意してください。
2.セカンドオピニオンを依頼してみる
税理士に不満を抱いているなら、セカンドオピニオンで別の税理士を体験してみるのも1つの手です。
税理士のセカンドオピニオンとは、顧問税理士以外の税理士に相談して別意見を求めることを意味します。
たとえば顧問税理士が対応していない相談を別の税理士に相談してみることで、「この件だけセカンドオピニオンにすれば良いか」と不満が解消される可能性もあるでしょう。
もしくはセカンドオピニオンと顧問税理士の間にサービス格差がある場合は、税理士乗り換えの決め手になるかもしれません。
いずれにせよ、セカンドオピニオンを使ってみることで色々と参考になる部分はあるはずです。
税理士のセカンドオピニオンについては別記事で詳しく解説しているので、顧問税理士に不満があるならぜひ1度試してみてください。
⇒ 税理士のセカンドオピニオンはあり?メリットや料金相場について解説
3.顧問税理士を乗り換える
どうしても顧問税理士に対する不満が解消されないなら、思い切って税理士を乗り換えましょう。
不満がある状態は、言い換えれば問題がある状態です。
ストレスを感じることももちろんですが、場合によっては大きな損失を生み出すことになりかねません。
たとえば、できるはずの節税ができなかったり、融資が受けられなくて大きな機会損失を招いたりといったこともあり得ます。
そうなる前に、自社にとって良い税理士を探すのも、会社経営には重要なことです。
良い税理士の探し方・選び方

どうしても顧問税理士に対する不満が解消されず、乗り換えを検討するなら、良い税理士の探し方・選び方は下記を参考にしてください。
〇税理士の探し方(手段)
- 近くの事務所を探す
- インターネットで探す
- 税理士紹介サービスを利用する
- 知人に紹介してもらう
- 税理士会や商工会議所から紹介してもらう
- 金融機関に紹介してもらう
- 税理士主催のセミナーに参加してみる
〇税理士の選び方(手順)
- 自分にとって良い税理士の条件を確認
- 条件に合う税理士を探す
- 実際に話してみる
税理士の探し方、選び方についてはそれぞれ別記事で詳しく解説しています。
税理士の乗り換えを検討しているなら、こちらも併せてご確認ください。
⇒ 税理士の探し方7選!良い税理士を見つけるコツや選び方を解説
⇒ 税理士の選び方を徹底解説!絶対に確認するべき比較ポイントとは?
税理士を乗り換える際の注意点(デメリット)

税理士の乗り換えを検討する場合、下記のデメリットは理解しておきましょう。
- 税理士との信頼関係を一から築かなければいけない
- 前の税理士との引継ぎが発生する
このように税理士の乗り換えには、コミュニケーションコストや手間がかかります。
ただ、それでも不満(問題)を放置するよりは良いでしょう。
【まとめ】税理士に不満を感じたら乗り換えやセカンドオピニオンを検討しよう
今回は税理士に対する不満を、税理士目線でランキング形式にしてみました。
税理士に感じる不満点は、言い換えれば問題点でもあります。
本文中でもお話ししましたが、税理士への不満点を放置するとできたはずの節税ができなかったり、融資が受けられなくて大きな機会損失を招いたりといったことも十分にあり得るので注意が必要です。
だからこそ、もし今顧問税理士に対して不満があるなら、その不満点はしっかりと解決することをおすすめします。
もちろん、私たち池上会計にご相談いただくのも1つの手です。
私たち池上会計は税務はもちろん、それ以外の経営面についても積極的にご提案する会計事務所です。
また池上会計ではクイックレスポンスを心がけており、さらにデジタルツールなど新しいものは積極的に取り入れて効率化しています。
もしあなたがこれらの面で現状の顧問にご不満を抱いているのであれば、ぜひ1度お話を伺わせてください。
現在、池上会計では税理士の乗り換えをご検討いただいている方に対して初回無料相談を実施中です。